
一人でやったのに、結果的に4000円程度の費用で超簡単に直せてしまった。それどころか、本来は無料で直してもらえた事に気付いた。今回はその方法について書こうと思う。
ある日、自宅駐車場の車を動かそうとしたら、リモコンキーの鍵があかない。
えっ!?と思ってキー本体でドアを開け車内に入り、エンジンをかけようとしてみると、セルすら回らずうんともすんとも言わない。キーを回しても最後まで回らず、これまでにない感触だった。
これはまさかと思い車内を見回してみると、室内灯のボタンが押されたままになっている。原因はこれか。どうやらランプをつけながら長時間放置していたのに気づかなかったらしい。やってしまった・・・。人生初のバッテリー上がりだ。
なんせ自分がバッテリー上がりになったのは初めてなもので、どうしたらいいかわからない。
こういう時どこに連絡すればいいのか考えると、すぐJAFが頭をよぎる。JAFのバッテリー上がりの対応料金を調べてみると、JAF会員でない場合の料金は13000円程度かかるとのこと。
高すぎィ! たった一回のバッテリー上がりのためにそんなにお金使いたくない。
なんとか安い方法はないのかと思って調べてみた。すると、簡単にバッテリー上がりを復旧できそうなアイテムがあったので、今回はそれを使って自力でどうにかすることにした。
バッテリー上がり、お値段4000円のグッズで直せた
「モバイルジャンプスターター」というグッズがある。
これは見た感じ携帯のポータブル充電器のような外見だが、バッテリーに繋ぐブースターケーブルと専用の端子が付属している。充電器部分からバッテリーに電力を供給できるので、このセットだけでバッテリーの上がったエンジンもスタートさせることができる仕組みだ。
バッテリー上がりを直すメジャーなやり方としては、他の車のバッテリーから電源を確保してエンジンをスタートさせる方法がある。だがこの場合、救護車となる車が必要になるし、車のバッテリー同士を繋ぐブースターケーブルも必要になる。バッテリーが上がった時近くに都合よく助けてくれる人がいればいいが、人もいないしケーブルもない場合がほとんどだろう。
その点モバイルジャンプスターターのいい所は、持ち運びができるくらい軽い機器で一人で対応できることである。値段は安いもので4000円程度。
ジャンプスターターとして使わない時はスマホなどの機器を充電するモバイルバッテリーとして使うことができる。万が一の時車内にひとつあると便利かもしれない。カー用品店とかにも売っていると思うが、私はamazonで注文した。ちなみに私が買ったのはこれ。
モバイルジャンプスターターの使い方
amazonから商品が届き、早速説明書通りにケーブルを繋いでエンジンをスタートさせてみると、スムーズに一発でかかった。説明書を見ながらでも所用時間は10分にも満たない。あまりの簡単さに拍子抜けしてしまった。機械が苦手な女性でも余裕だろう。
やり方の手順は上記の方の動画が非常にわかりやすい。
直すのにはジャンプスターターのセット以外特別に工具も必要ない。私は念のためゴム手袋を装着してやったが、正しいやり方でやれば素手でも感電などの危険性はないに等しいようだ。そもそもバッテリーがあがってるわけだから感電するような電力もないのかもしれないが。
エンジンがスタートしたあとは、しばらくアイドリングした。アイドリングでもゆっくりだが充電されるらしいのでとりあえず10分位やってみた。
その間、ヘッドライト、ルームライト、カーオーディオ、エアコン、ワイパー、パワーウインドウ、アクセサリー類など、電気を使いそうなものは使わなかった。走行中が一番充電されるらしく、運転中に止まることはないらしいので、30分ほど流してみたが問題なく走った。
結局私の車はその後問題なく使えているし、今のところ再発もしていない。
ただ、心配ならどこかで見てもらったほうがいいだろう。何度も頻繁にバッテリー上がりが発生するようならバッテリー自体が弱っている事が考えられるので、交換が必要になる。
性能低下したバッテリーは放置しても自然に回復することはほぼないそうだ。
また、バッテリー交換したにも関わらずダメなら何らかの故障が原因かもしれない。オートバックスやイエローハットなどの業者やディーラー、有人のガソリンスタンドなどでも詳しく見てくれるだろう。
実は入っていた任意保険で無料で直せた
ロングドライブを計画している人必見!今やロードサービスは、ガス欠、バッテリー上がり、パンクだけじゃない!電車・バス・飛行機・タクシー・船舶などの交通費やホテル代...
ジャンプスターターのおかげで費用も安く収まったので満足していたのだが、実は無料で直すことができたのに後から気づいてしまった。
私が入っている任意保険は、バッテリー上がり緊急時対応サービスがついていたのだ。
車を運転する人はほぼ任意保険に入っていると思うが、任意保険はプランによってはロードサービスが付随しているものも多い。だが多くの人はそんな便利なサービスが付いていた事を忘れてしまっているのだ。
そして車のトラブルといえばJAFという印象から、わざわざお金のかかるほうへレスキューを頼んでしまう。
私が入っている東京海上日動のプランは、バッテリー上がり時のジャンピングに加え、レッカー搬送、インロック時のカギ開け、スペアタイヤ交換、燃料切れ時ガソリン配達サービスまで無料でやってくれるロードアシストサービスプランだった。出張到着にかかる時間はケースによって変わるだろうけど、基本的には当日のうちに来てくれるんじゃないだろうか。何しろ、無料でプロの業者が来てくれるのは心強い。
上記のような車のトラブルにあったら自分が入っている任意保険の会社へ電話し、何とかならないかとりあえず確認してみる事をおすすめする。
あなたが加入プランも、もしかするとバッテリー上がりに対応できるかもしれない。
バッテリー上がりをガソリンスタンドで直せるか?
バッテリー上がりは年間80万件も起こる、非常によくあるトラブルだそうだ。車に関わるなら誰しもいつ遭遇するかわからないし、夜間など緊急を要することもある。
そういう時にガソリンスタンドで直すことができればいいのだが、ガソリンスタンドでできるのは基本的に持ち込み車両のバッテリーの充電やバッテリー交換のみ。出張バッテリー上がり対応サービスをやっている所はほぼないと考えていい。
つまり、スタンドに持っていける車両でなければ基本的には対応できないということだ。
ガソリンスタンドでバッテリー充電を頼むと通常2~3000円ほどで使用に問題ない程度まで充電できるが、バイクはともかく車では完全にバッテリーが上がってしまった後では持ち込めないので無理だろう。そもそもスタンドによってはバッテリー充電をやっていない所も多い。
バッテリー上がりの出張対応はやはり、JAFなどのロードサービスが一番メジャーだろう。オートバックス、イエローハットなどの一部店舗では出張対応してくれる所もあるようだが、基本バッテリー交換での対応になるようだ。ディーラーはメーカーにより対応が違うだろうが、出張でバッテリー上がりを直してくれるとは思えない。
やはりバッテリー上がりの緊急対応を一番安く済ますには、(対応していれば)任意保険のロードサービスに頼むか、モバイルジャンプスターターを買うかになるのかもしれない。